ひとふでがき。だけど、デッサンな日々。

2017年4月男児出産。育児や家事のことなど、日々試行錯誤です。

「ほめない子育て」って難しいけど、やっていきたい

みどり子です。

 

先日、シュタイナー教育を実践されているママさんの話を聞く機会がありました。一番上のお子さんが中学三年生の女の子の方です。

家庭でどんな声かけをしたらよいのか、どういうふうに子どもと接したらよいのか、を中心に話を聞きました。

その覚え書きと感想です。

 

聞いた話がもとになってるので、厳密なシュタイナー教育とは違うところもあるかと思うので、あしからずー。

 

シュタイナー教育は何を目指してるのか

一応、オフィシャルにどんな感じなのか調べてみました。

日本シュタイナー学校協会のホームページの説明によれば、 

すべての子どもはユニークな個性をもって生まれてきます。そして、その個性を世界と調和させて生きたいと願っています。

らしいです。

なんかわかりづらいけど、要は、子どもが子どもらしく、個性をいかしてのびのびと育つための教育みたいです。

 

私自身の話になりますが、小さい頃からちょっと変わってる、個性的、とよくいわれる子どもでした。

特に親から言われることが多く、変わってるってなんだよ、 よくわかんないけど普通になりたい、でも普通がわからない…と拗らせていました。

自分が自分らしく思うままにあることを否定されているようで窮屈な子ども時代だったなと思います。(その後、大学で多様な価値観に触れて、とても晴れ晴れした気持ちになったことはよく覚えています)

 

なので、自分が子育てするときには、その子らしさを尊重して、親の価値観を押し付けずにのびのび育てたい、という気持ちがあります。

 

話してくれたママさんいわく、シュタイナー教育は、子どもを信じられるようになる教育。そして、余計なことをしない教育。

子どものことをきっと大丈夫と少し距離をおいて見ていられるようになるよ、と言っていました。

 

 

子どもへの声かけで注意したいポイント

子どもの前で子どもの話をしない

こちらが思う以上に子どもは大人の話を聞いているし理解しているから、注意が必要。

子どもが「評価される」「どう見られているか」ということを意識しなくなる環境を作るのが大切。

厳格に実践する方は、鏡を見せない、写真もなし、とかもあるらしい(!)。

そこまでやるつもりはないけれど、息子の前で「この子って○○なのよね」とかは言わないように気をつけたい。

私自身が親のそういう言葉にとても縛られて過ごしていたので、息子にはそういう思いさせたくないなぁ。

 

でも結構、人が集まると言っちゃうんですよね。。。 

たとえば、

まだおっぱい飲んでるの?

とか話をふられると、ついつい私もいろいろ言いたいことが出てきてしまう。

そして、あーだこーだ話してしまう。

そんなときどうするのが良いのか、答えはないんだけど。。。

 

子どもの前で話さないのが良いとは思うけど、話すならばせめて、まだ飲んでるのよと責める感じではなく、楽しく子どもを巻き込みながら、おっぱい好きなんだよね、とポジティブに話したいな。

 

あと、こんな記事とかね、注意しなきゃな、と思う。

www.nhk.or.jp

 

ほめない。

「ほめる」ということはある価値観の元で良いこと、ってことになるので、子どもが評価を気にするようになる。

ほめないなら、どう声かけをすれば良いのかというと、事実をそのまま言えばよい、そうで。

たとえば、花の絵を描いたときに、「上手だねー!」ってほめると、子どもはほめられたから何枚も同じ絵を描いたりする。

そうじゃなくて、「赤いお花だね」とか「嬉しいね」とか、事実をそのまま伝えたり感情を代弁することが、その子がやっていることを「認めて」「見守っている」ことになるそうな。

 

これってかなり難しいです。

つい、上手だねー!とか言っちゃいます。

できたねー!って拍手しちゃいます。

 

でも、ほめられるのが当たり前になると、親や先生の目を気にして、物事を決めるときに他人の価値基準を優先するようになり、結果的に自己肯定感や自尊心をなくしていくそうです。

たしかに、これも自分がそういう経験をしたからよくわかります。

 

私はもう子どもに対してほめる反応がクセになってしまっているので、声のかけ方を変えるのはとても大変です。

でも話を聞いたママさんいわく、まずは自分の発言に意識的になることが大事、と。自分がどんな価値観で何をよしと思っているのかを考えて、発言を無意識にしないことが重要。

 

他にもいろいろと心にとまる話はありましたが、長くなるので、あとは箇条書き。

 

・かける言葉を少なくなるがそれでいい。

・言っても聞かないことは、言わなくてよい環境に変える。

・遊んでいるときも、子どもの気質をいかして、無理に声かけてやることを変えさせない。放ってみてるだけでいきたい方向はわかるようになる。

・勉強しなさい、も言わない。勉強しようかと誘って、自分は隣で手仕事でもしてれば、大抵一緒に座ってやる。

・それでも勉強しなくて気になるなら、私はこう思う、とIメッセージで伝える。

・ダメなものはダメという。本人に害がある、経済的に著しい損傷があるとき、周りに危害を加えるとき。

・でも、ダメという言葉はなるべく使わない。テーブルに足をのせるのを注意するなら、「足下ろそうね」という。

・子どもへの声かけはトンチだ。

などなど。

 

さいごに

話をしてくれたのは15歳の娘さんがいるママさんだったんですが、やはり思春期14歳のときは結構荒れたそうです。この子は大丈夫かと不安はありながらも、○○しなさいとか命令はせず、少し距離をおいてみていたそうです。

そしたら、15歳になったらちょっと落ち着いて自分の人生を考えるようになったそうです。

でも、イヤイヤ期ならまだしも、思春期の荒れた頃を見守るのって、けっこうな忍耐だよなぁ...と、ちょっと気が遠くなりました。

 

その方も、イヤイヤ期なんてかわいいものよ!大きくなったら、話すようになったって本音言わないから、言葉しゃべらない赤ちゃんと一緒、というかもっと厄介よーって。そうかもしれない。。。

 

いざ実践と言っても簡単には行かないけれど、いやむしろ考えるほどに何て声かけたら良いのかわからなくなるけど、とんち遊びをしているつもりで、深刻にならずに楽しんで声かけていきたいです。

子どもが小さい今のうちからこそ、言動には気を付けていきたいと思います。