ひとふでがき。だけど、デッサンな日々。

2017年4月男児出産。育児や家事のことなど、日々試行錯誤です。

ひなまつりは長崎松翁軒の桃カステラで。

みどり子です。

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(カステラの付録のお雛様)
今週末はひなまつりですね。
我が家は子どもが男の子なのでお雛様はありませんが、毎年長崎の桃カステラを食べて、付録の雛人形の折り紙の飾りを飾っているので、その話です。

長崎の人はひな祭りに桃カステラを食べる

夫は長崎出身です。
毎年ひな祭りが近づいてくると、義母が桃カステラのギフトを贈ってくれます。 私は関東出身なので、初めてもらうまでその風習を知りませんでした。
長崎の人はひな祭りになると桃カステラを食べるのが定番だそうで、先日帰省したときも、カステラ屋さんやケーキ屋さん、いろんなところで予約を受けていました。
長崎って、江戸時代に出島で唯一貿易してただけあって、日本と中華と南蛮の文化が融合して根付いていて、とても面白い都市だと思います。
桃カステラもそんな異文化融合した祝い菓子です。

桃カステラってなに?

ギフトについていた松翁軒の冊子によれば、スペイン・ポルトガルからの南蛮菓子が独自発展した「長崎カステラ」が、中国から伝わった「桃は縁起物」という風習の影響を受けて、桃モチーフのカステラが作られるようになったそうです。
そして、長崎では桃の節句の縁起菓子として、この桃カステラを贈答する習慣が現在でも続いているとのことです。
ちなみに、松翁軒は、長崎カステラの老舗ですが、地元の人に人気が高く、義両親はここのカステラが一番好きといいます。

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ご覧の通り、カステラ生地のカップケーキのようなものに、すり蜜というクリーム状の砂糖みたいなものがたっぷりかかってます。
想像通りとっても甘いです!!
直径6センチくらいですが、私には甘過ぎて一度に1個食べきれず、いつも2回に分けて食べています。

実は、長崎は砂糖の消費量が日本一です。鎖国時代に出島で唯一貿易しており、砂糖も輸入品のひとつ。当時、高級品だった砂糖をふんだんに使えることがステータスだったみたいです。(京や江戸へ続く長崎シュガーロードと呼ばれるものまであったそうです。調べてみると面白いです。)
その流れを汲んでか、夫もとても甘党です。おかずの味付けも、すき焼きのような甘い醤油味が大好きです。なので、夫は桃カステラを1回で1個食べられちゃう。私には最初かなりの衝撃でした。。。

桃カステラ、おいしいかと言われると、、、とにかく甘い!! おいしくないわけではないけれど、美味しさとは別次元で楽しんでいます。
縁起物だから、今年もこの季節がきたねー、と楽しむ感じです。
立派な雛人形はなくても、ちょっとしたことで季節のイベントを楽しむと、一年にメリハリもつくし、日常に変化が出ます。歳時記イベントにはとりあえず乗っかるのが楽しいです。

長崎、結婚前に夫の実家にあいさつに行くまで、行ったことがありませんでした。でも、知れば知るほどにおもしろい都市です。
関東からだと結構遠いけど、機会があればいろんな人に行ってみてほしいです。